『本性』を読んでみた
こんにちはー。咲夜いつです!
今回は、ブックオフに行って、真っ先に目についた本の感想を書いていきたいと思います!!
その本とは…。
伊岡瞬さんの、『本性』です!!
皆さん、この人知ってましたか??
え?知ってるから早く話進めろって?
僕自身あまり詳しく知らないので、もう少し話させてください。いぇい。
僕は、伊岡瞬さんのことを、『代償』という本をきっかけに知りました。
この本は、帯を見て気になってしまい、本屋の思惑に乗せられて、新品を買って読んでしまいました。
僕が読んできた本の中で一番胸がざわつきましたね。
『代償』を読み終えた後、こう思いました。
この作者、ぜってーやべーやつだ。
僕が読みたい、人間のドロドロしている部分を文章にして表してやがる…。
絶対変態だ。
という経緯があり、作家の伊岡瞬という人物に興味を持っていました。
先日、ブックオフでプラプラ歩いていると、本の帯に〈40万部突破『代償』を超える戦慄のラスト!〉と書いてあるではないですか!?
僕の興味は、ブックオフのかわいい店員さんから、見事に奪われてしまいました。
やむなく僕は、かわいい店員さんの手を取るのをやめ、伊岡瞬さんの『本性』を手に取って買いました。。。もったいないことしたなー。
というわけで、今回は、僕にとっての伊岡作品の2作品目の、『本性』の感想を書いていきます!!
(注)ここから先は、ネタバレを含みます。
まず最初に、率直な感想を一言だけ言わせていただくと、
伊岡さん、『代償』の時にも思ったけど、ラストシーンもうちょっと頑張ってーな!!
というのも、この人の本めちゃおもろいんですよ。
どの作家もそうなのかもしれないけど、ほかの作家とは何か違うものを持ってると思います。
伊岡さんの場合、悪意とかの、負の感情の描き方がすごくリアルな所が僕は好きです。
だからこそ、僕は期待しながら読み進めていきました。
そこで問題のラストシーン。
もっとぶっ飛んだラストにして欲しかったーーーーー!!!です。
僕の勝手な思い込みで、まだ25歳くらいの若い作家さんなのかなー。
だから今後に期待しよ!
なんて思っていました。。。
が、僕の考えは甘かったようです。
Wikiってみたところ、もういい年ぶっこいた、おじさんでした。
ちょっぴりショックでした(´;ω;`)。
おっちゃん!がんばれ!!
では、本の内容に入っていきましょう。
この本は、全部で7章に分かれ、各章ごとに話し手が変わっていきます。
辻村深月さんの『太陽の座る場所』みたいな感じでしょうか。
話の中で出てくる、田舎ならではの繋がり?ドロドロ感?みたいなものも、なんだか似ているような気がしました。
一人一人の物語を読み進めていくうちに、登場人物の人となりや、他の人との繋がりが少しずつ見えてきます。
そして各章に毎回現れる謎の女、サトウミサキの存在。
題名にもある、サトウミサキの‛本性’?が、物語の最後の最後で、ようやくわかります。
サトウミユキだけでなく、登場人物の‛本性’がよく描かれているのが、この本の見どころではないか??と思います。
読んでいる最中、サトウミサキという人物を、『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせガール』の、狂わせガールに重ねてしまいました。
それくらいに、サトウミサキという人物は魅力的で、男は簡単に騙されてしまいます。
俺は絶対騙されないとか思ってる男共。
きっと騙されるよ。
この本を読んで、結局男って、永遠に女の本性を理解できないんじゃないかな?
って、思いました。冷汗。
最後に名探偵コナンでベルモットが蘭に言っていた名言を残して、今回の感想を終わりにします。
〈A secret makes a woman woman〉
「女は秘密を着飾って美しくなるんだから」
面白かったので、皆さん是非読んでくださいね~!!
伊岡瞬さん。素人が失礼なこと言って申し訳ございませんでした。
あなたのファンが変態しかいなかったとしても、僕は今後とも応援していきます!!
またね~。